アコースティックギター製作家 杉田健司とそのスタッフによるギター製作やリペア作業の様子を紹介

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Carrera O 試作中その2

Carrera O 試作中その2今日はバックを接着して大体の姿が現れました。一寸カッタウェイが深かった様なこのぐらいで良い様な・・って、どっちやねん。
それにしてもえらく軽いです。今回サイドのラミネートをしていないのも一因ですが。何かパーツを忘れたかなあ?
そういえば先のヒルズバーグ・ギター・フェスでお客さんにギターの重量が軽くできているね。と言われて「日本からギターを送る送料を安上げるために軽く作ったのです。」と言ったらとてもウケた。自分が世界に通用した!と思った瞬間であった。

Carrera O 試作中

OOOもつくってますよオーダーいただいている分も製作しながら並行して色んな事が少しずつ進行中です。これはCarrera Osizeです。これまでのカレラシリーズはラウンドカッタウェイですが、これは尖っています。ブレーシングの削り方もちょっと考える事があって最近は以前と変わってきています。見た目は普通の削り方なので、他人には「何が変わったの?」と思われそうですが「なぜこの様にするに至ったのか?」考え方が変わってきたのです。確信が持てるようになったらまた熱く語ってしまうことでしょう。

閉店セール

ホームセンター立山が改装のため閉店セールだと聞いて行ってきたが今日は閉店時間も早くて間に合わなかった。残念。近くに幾つもホームセンターがあるにも関わらず車で30分以上かかるこの店によく通っていた。他にはちょっと無い物が置いてあったのが気に入っていたのだ。言い換えればあまり売れなそうな物を扱っていたのだが、それがたたって業績が悪かったらしく数ヶ月前に大手チェーン店に買収されてしまった。今後仕入れも統合していくというニュースも新聞で知った。と言うことは僕にとって良かった点が失われていくということだ。

ネットオークション行き写真はそのお店で買ってみたが使えなかった品だ。「なんだ、ダメやんか!」 いやいやそうではない。仕事なんて試行錯誤の連続だ。今ではネットの力もあってギター製作の専用工具なんかも何でも揃うがそれで完結するわけではない。より良い方法、を模索して知恵を絞ろうとするのだけど、いままでやってきた事を振り返ると使えなかったのオンパレードなのだ、そして死蔵品がたまる一方なのだ。でもこれこそがここまでやってきた証だからこれでいいのだ。製作家仲間で「こんなにも使えなかった物に投資しちゃった」自慢で話が盛り上がる。みんなよくやってんなあ。ギター製作家が揃ってフリーマーケットでもやったらかなりの品揃えになりそうだが、マニアックすぎるかなあ?

新年に思ふ

明けましておめでとうございます。
工房はまだ正月休みです。ゴールデンウィークもお盆休みも無い私達は正月だけは結構休んでいます。僕も年末から暫く出掛けていました。
今日は年賀状やたまった新聞を読んだり。で、気になったのが「今年はこれが売れる」みたいな予測。音響製品・楽器という項目が、 1) ブルーレイレコーダー 2) デジタルオーディオプレーヤー 3) ヘッドホン・イヤホン…て、電化製品ばっかじゃないか。楽器なんて誰もが持つ物じゃないから当たり前なんだけど寂しいものだなあと思ったりもするが、では自分は売れる物をやりたいのか?というとそんなわけでは無いのだろう。やりたい事を実現するためにひたすら前進しようとするのみだ。以前凄腕営業マンが書いた「どんな商品でも売る」みたいな内容(タイトルも定かじゃないし読んでもないが)の本を見かけてとても違和感を感じた。御本人にとっては「売る」という行為そのものが自身の生きるところなのだろうけど、そこに愛はあるのか?

僕はギター製作家だ。しかもアコースティックギターに集約している。他の事もやれば出来ていたかも知れない。例えばウクレレやエレキなどやればそれはそれで守備範囲が広いとも言える。だが多分僕は「今はこれが売れるから」と人気分野を渡り歩くことは無いだろう。巧く行けば儲かるかもしれないが決して自分自身は充たされないと思うから。